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網膜とルテイン2012.06.25 Monday
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6月22〜24日まで横浜パシフィコで開催された、
抗加齢医学会に週末出席して来ました。
今日はその中から、慶応義塾大学部眼科学教室、 小沢 洋子医師の
論文発表から、その内容をご紹介させて頂きます。
私たちは外部情報の70%を、視覚(眼)から取り入れています。
しかし、加齢とともに生じる網膜疾患として知られる、加齢黄斑変性や糖尿病網膜症では、
その治療法が増悪因子の除去であることから、治療をしても不可逆変化を残すことが多く、
これからの高齢化社会においては、避けたい疾患の1つです。
多くのサプリメントの中でルテインは、元来、動物の生体内では生成されずに食物から取り入れ、
網膜黄斑部に局在する物質です。 このことから分かるように、取り入れられたルテインを
網膜黄斑部へ運ぶ経路があることから、ルテインによる介入が網膜病態に
効果的であると言う考えは受け入れやすいでしょう。
このルテインが酸化ストレスに対してアタックすることが、動物実験からも分かってきて
将来、臓器の健康寿命を続けるためのサプリメント候補であると思われます。
因みに、食物から摂取しようと思うと、ホーレン草一束を毎日採らなければならないので
その点からもサプリメントのルテインは有効であるかと思われます。
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ドライアイ2012.06.07 Thursday
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お昼休みの時間を使って、O製薬会社主催の勉強会をしました。
テーマは 『ドライアイ』
ドライアイは、上皮水濡れ性の低下、涙液分泌減少、
蒸発亢進、摩擦亢進等によって進行します。
またムチン量が低下することによって涙液層破壊時間短縮型の
ドライアイになります。
ムチンは、涙液中に拡散し水濡れ性を増加し、疎水性の角結膜上皮細胞
を親水性にします。 また眼表面を保護するバリア機能を持っています。
こう言う特性からムチン発現量を増やせば、ドライアイ治療に繋がる....
として治療薬が開発されました。
自覚症状について、異物感、乾燥感、眼痛等にも長期的な有効性が
確認されています。
まず、この点眼液は胃炎・胃潰瘍治療剤から開発されたもので、
防腐剤も入らず、一回毎の使い切りと言う眼に優しい点眼液。
先ずは専門医にご自分の症状をご相談され、ご自分に合った
治療薬を処方されることをお奨めします。
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カラーコンタクトレンズ2012.06.04 Monday
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症例:21歳 女性
ドキホテで度無しのカラーコンタクトレンズを購入して装着。
左眼に痛みがあり当院に来院。
写真のように左眼に角膜潰瘍 (黒目の中の白い部分) があり、
前房にフィブリン析出 (眼内に 膿 が溜まってる状態= 失明 の可能性)
がありました。
そのため抗生物質内服、抗生物質点眼を頻回 (2Hおき) するという
治療を開始しました。
そして明後日にまた来院されるように指導しました。
カラーコンタクトレンズを通販やドラッグストアー等で購入される方が
増えてますが、装着の際の指導、洗浄の説明等が無いまま装着
されて、重篤な状態になって来院される患者さんが増えてます。
コンタクトレンズは医療品です。
貴女 (貴方) の大事な瞳の健康のためにも、専門医の指導の下、
正しい使用方法で使用される事をお奨めします。
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今日は満月2012.06.04 Monday
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今日の20:12辺りに満月が見られるはずだけど...
雨じゃないと良いですね。 ちなみにこれは昨夜の写真です。
とっても神秘的で、静かな気持ちにさせてくれる月でした。
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